痛みと理学療法

理学療法士が痛みに対する治療を行うときは、医療機関であれば物理療法を選択することもありますし、様々な徒手療法を用いることもあります。どれが一番良 くてどれがダメとかはありません。いろいろなアプローチがあって当然ですし、場合によってはそれらを組み合わせることも必要かもしれません。 

ただ、たまたま目にしたある理学療法士のブログを見てちょっと気になったことが…骨関節や筋肉に関しては自信満々で、その人の持論?でいけば、痛みは取れ ると… ん?本当にそうかな?(-_-;)PT歴は5年くらいのようで、理学療法士としての知識とそれまでの経歴からすると自信が芽生えるのもわからなく はないですが… 

先週すごい久しぶりに、以前来ていた患者さんが訪ねて来てくれました。なぜ久しぶりかというと…これは申し訳ないですが、非常に気の毒で公表できません。ただ、彼女の診断名はCRPSです。大学病院でありとあらゆる治療をしても難渋しました。 

痛みを評価するときに忘れてはいけないもの、それは神経系です。たぶん上の理学療法士がこのレポートを見たら、そんなことわかってるよ!と思うでしょうね ((+_+))でもほんとにわかってるかな?(-_-;)複雑なChronic painの場合、骨関節や筋肉だけでは説明がつきません。時間の経過とともに器質的な痛みから中枢神経系でのプロセス、その後出力レベルで自律神経系、免 疫系、内分泌系などさらに複雑になっていくわけです。 

もちろん患部のMechanical stressを減らすべく筋肉を緩めたり筋力強化したり姿勢改善したりは理学療法士として当然ですが…なんとなく“痛みを取るならお任せください!”的誇大広告みたいな気がしました(-_-;) 

自信を持つのはいいことだと思いますが“自信”が“過信”になってはいけませんよね~…って自分にも常に言い聞かせています((+_+)) 

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