フィットネスクラブにはパーソナルも含め多数トレーナーが常駐しています。一方理学療法士は病院、クリニック、介護事業所などに勤めていることが多く、フィールドが異なるように思われます。
しかし、アメリカなどではPT(理学療法士)もフィットネス業界で活躍している人も多い。メディカルフィットネスを開業しているPTもいます。マンハッタンでもいくつかPTが開設しているジムを見かけます。
国内においてフィットネスクラブなどで活動している理学療法士がどれくらいいるのかはわかりません。かなり少数だとは思いますが…大手フィットネスクラブ ではほとんどがパーソナルトレーナーという形で業務委託募集をしていますが、理学療法士としていくつか問い合わせたところ明らかに敬遠されてしまいまし
た。答えは、医療っぽいから?…いやいや、お客様で腰痛や膝痛や術後の会員さんたくさんいらっしゃいますよね?
最近当スタジオにいらした方々は某大手フィットネスクラブでトレーニングをされていましたが、それぞれ腰部脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニア、半月板損傷、とい う診断を整形外科で受けました。もちろんMRIも撮られました。しかし、お話を聞くと適切なトレーニングがされているとは思えなかった。実際痛みやしびれ は変わらず、誰も正しいやり方を教えてくれないとおっしゃっていました。
どこも悪くない、健康維持目的の会員さんへのマニュアル通りのトレーニング指導ならともかく、どこか痛めて整形外科で何らかの診断をくだされた場合、それぞれの病態やらメカニズムやらを理解していないと当然正しいトレーニングを指導することはできないでしょう。
今後理学療法士がフィットネス業界に進出していくかはわかりませんが、理学療法士全体の母数が増え都市部では飽和状態になりつつある現状からするとその可 能性はあるかもしれません。しかし、それは職域を荒らすということではなく、もっと専門分野をそれぞれが生かしてお客様をサポートするべきではないでしょ うか。
まあ根本には今の医療保険制度で十分なリハビリテーションを受けられないという問題もあると思いますが…難しい問題ですね((+_+))
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